出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | サバ州 コタキナバル |
資料にある地域情報 | 北ボルネオ アピ |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 酔った私を可愛い芸者が親切に介抱してくれ、すっかり親しくなった。千代龍といって、アピ中のナンバーワンの美女とのことであった。・・・ここにいる女給は皆日本娘で将校用の慰安婦をしており、兵隊用は先日私達の宿舎を訪問した女達で、日本娘の外に朝鮮や台湾の娘もおり、時にはジャワ島から来たジャワ娘もいた。・・・中島忠美中尉(現中島染料薬品社長)から、「あの千代龍は真奈木参謀長のお気に入りで、司令部移動に伴い参謀長とともにクチンからアピに来た者で、彼女と親しくしていると参謀長が嫉妬して、君をアピから遠い前線にやってしまうよ。・・・」と注意を受けた。馬奈木参謀長は・・・革新将校の一員。十月事件・・・当時からのなじみであった大森の川魚料理屋「松浅」の主人松木を、芸妓15、6人と共にクチンに軍属として呼び寄せ、主人を赤帯(佐官)待遇にして、軍司令部近くに将校クラブを開設させていたという豪の者。その芸者の中でナンバーワンの白山芸者が千代龍であった。 |
証言者 | 田中保善 |
証言者属性 | 軍医 |
部隊名 | |
資料タイトル | 泣き虫軍医物語 |
著者、公文書発信者など | 田中保善 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1980.12.20 |
発行所 | 毎日新聞社 |
ページ | 73-74 |
出典備考 | |
備考 | 千代龍は白山芸者。ボルネオに渡った経緯はa-0339『白山三業沿革史』を参照のこと。 |