出典種別 | 被害証言 |
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現在の地域情報 | 北マリアナ諸島 グアム島 |
資料にある地域情報 | グアム |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | たま子はラバウルの陸軍用の慰安所からテニアンに戻ると、またすぐ、グアムの将校用の倶楽部に連れて行かれた。ーどこへぴっぱられるかと思ったら、将校の方へひっぱられたからよ、ウーン、将校のとこはいやだね、と思ったけどよ。行く前はどこへ連れてくか分んないでしょ。ああ、こんなとこ入ったって、いくら遠く来って(金を)のこして帰ることできないさ、と思って。こんな将校なんか相手に慰問に行ったって、お金は残らないのに……。・・・ たま子がグアムで働いたのは2か月にすぎない。多少料金が高くても数の少ない将校相手ではたいした稼ぎになりはしない。借金がなくなって身軽になっていたたま子は帳場に相談してみた。「おじさん、うちはこんなとこいやだねぇ」「なんで? いいじゃないか」「ううん、よくない。どこか他にない?」帳場は島の人が経営する店に話をつけてくれた。だが、たま子は三度テニアンの松島楼に戻り、ほどなくサイパンに渡ったのである。 |
証言者 | 石川たま子(仮名) |
証言者属性 | 日本人被害者 |
部隊名 | |
資料タイトル | 皇軍慰安所の女たち |
著者、公文書発信者など | 川田文子 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1993.8.15 |
発行所 | 筑摩書房 |
ページ | 51-54 |
出典備考 | |
備考 |