出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | バクザン省 バクザン |
資料にある地域情報 | フーランチョン |
慰安所があった時期 | 1941年 |
記載内容 | 昔、仏印のフーランチョンにいた頃がなつかしい。大隊長は海野大尉であった。・・・フーランチョンの川にかかったガーデンブリッジならざる橋を渡ってよく遊びに行ったものだ。このとき満場の爆笑を受けた。当の大隊長も笑っていた。ガーデンブリッジならざる橋の向こうには慰安所があったのである。・・・フーランチョンに駐屯して一ヶ月ぐらい過ぎた頃、軍の手配で川の向こうの町はずれに慰安所が設けられることになった。・・・待望の日曜日がきた。川にかかった鉄橋を渡って二、三百メートル行くと、道の両側の家も少なくなる。左側の家に新しい木札に墨痕鮮やかに慰安所の看板がかかっていた。・・・女は安南娘である。 |
証言者 | 難波祥三 |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | 回想・従軍の日々—江南・印度支那そしてボルネオー |
著者、公文書発信者など | 難波祥三 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1996.6.25 |
発行所 | 近代文芸社 |
ページ | 99-101 |
出典備考 | |
備考 | 注:外邦図と現地図を比較すると、フーランチョンは現在のバクザンと思われる。 |