出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | カガヤン・バレー地方 ヌエバ・ビスカヤ州 バヨンボン |
資料にある地域情報 | バヨンボン地区 |
慰安所があった時期 | 1942年6月 |
記載内容 | メイヨー(町長)が、顔色をかえて中隊本部にやってきた。・・・中隊の一兵隊が町民の家屋に酒に酔って昨夜侵入、留守中の妻君を犯そうとしたというのである。妻君の必死の抵抗によって未遂に終わったが軽傷を負った。・・・慰安所の設置=この事件があってから、一週間後に、わたしは藤田大尉に呼ばれ、各中隊に慰安所を設けることを命ぜられた。兵隊の性欲処理機関である。いやはや、まるで女郎屋の親爺にされたて態たらくで、高橋通訳官と走り廻って、各中隊の駐屯地の町長と話し合い、志願者?を募集した。これも軍の命令である。・・・若くて健康な美人を50数名採用した。慰安所は各中隊に設置され、第5中隊のA軍医は俄然、忙しくなった。・・・わたしはバヨンボンの大隊本部と第5中隊のアリタオ間を毎日のように往復する日が続き、多忙をきわめた。 |
証言者 | 下津勇 |
証言者属性 | 日本軍兵士、中尉、第5中隊長 |
部隊名 | 松江西部第64部隊第5中隊 |
資料タイトル | 泥濘と黄塵 |
著者、公文書発信者など | 下津勇 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1978.11.26 |
発行所 | 経済政潮社出版局 |
ページ | 288-292 |
出典備考 | 秦郁彦『慰安婦と戦場の性』197P |
備考 |