| 出典種別 | 兵士の回想録等 |
|---|---|
| 現在の地域情報 | 中部ルソン地方 パンパンガ州 |
| 資料にある地域情報 | クラーク地区 |
| 慰安所があった時期 | 1942年5月 |
| 記載内容 | 航空荘は鉄筋コンクリート建の立派な建物で、東京九段にある偕行社にやや似ている。・・・「やー、おばさん、また来たよ」案内をよく知っている金川中尉は慣れたもので、サロンの方へさっさと進んでいき、海に面した景色のよく見えるテーブルを選んだ。「さあ、青木小佐殿、ここで一服していて下さい。今に別嬪にサービスさせますよ」と、いそいそと嬉しそうに勝手を知った方に消えてしまった。サロンを見渡せば、・・・あらゆる遊戯設備がしてあって、単なる女相手の慰安所だけでもないらしい。・・・慰安婦たちの居室はベニヤ板で幾つにも区切っていて、葭簀で入口のカーテン代わりにしてある簡素なものである。まず一号室「歓喜の間」の葭簀を上げて入ると、・・・そこには将校用慰安婦がペロペロの皺の寄った長襦袢一枚の艶姿で寝そべっていた。・・・なるほど正真正銘の日本の女である。・・・「京都から」・・・「昭和17年の5月からどすもの、もう二年あまりにも」 |
| 証言者 | 青木滋一 |
| 証言者属性 | |
| 部隊名 | |
| 資料タイトル | 比島からの碧き飛行雲 |
| 著者、公文書発信者など | 青木滋一 |
| 公文書宛先 | |
| 発行日 | 2001.5.15 |
| 発行所 | 文芸社 |
| ページ | 155-158 |
| 出典備考 | |
| 備考 | クラーク地区は非常に広い飛行場群。マバラカットやアンヘレスの可能性がある。 |