出典種別 | 兵士の回想録等
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現在の地域情報 | 西ビサヤ地方 西ネグロス州 シライ |
資料にある地域情報 | シライ市 |
慰安所があった時期 | 1945年1月 |
記載内容 | 米軍の上陸の間近いことを知っているのか・・・侮蔑と憎悪に満ちた眼差しを感じた。松村軍医見習士官・・・と緊迫の度を増した夜の町の様子を見に行くことにして出掛けた。そして彼が性病検査を担当している慰安所に立ち寄った。そこには兵隊が多数列を作っている姿が見られ家の中からは現地人慰安婦の嬌声が聞こえ気も荒んで何時果てるとも知れない兵隊達の身の上に想いを走せた。そこから更にちょっと離れた処に軍参謀及び高級将校専属の日本人慰安婦の家があると云う話を聞いて吃驚した。そんな事が実際にあるものか信じられなかったが、そしてとある家を訪れた。松村軍医は矢張りここの検診係医官でもあったので顔がきくのであった。慰安婦は年頃30前後と見受けられる女性が5名居り比較的良い住居であり、さすが家の中の調度や脂粉の香りがして日本的な暖かい雰囲気が漂っていた。 |
証言者 | 河井徳雄 |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | 青春の軌跡 一青年軍医の敗戦 |
著者、公文書発信者など | 河井徳雄 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1996.8 |
発行所 | 私家版(札幌市) |
ページ | 73-74 |
出典備考 | 注:著者略歴に「昭和20年1月5日 サルビヤより同島シライ市の飛行第二師団軍医部付きを命ぜらる」とある。 |
備考 |
著者略歴に「昭和20年1月5日 サルビヤより同島シライ市の飛行第二師団軍医部付きを命ぜらる」とある。
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