出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 黒龍江省 黒河市 孫呉県 |
資料にある地域情報 | 北満州 孫呉 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 私たちは戦争初期には北満州の孫呉に駐屯していましたが、この孫呉というのは名もない農村だったのを、昭和14年ノモンハン事件のあと、対ソ戦用の兵団基地として日本人が作った町でした。・・・軍は町から5キロほど離れた原野に兵舎を置いていました。軍隊用の慰安所はこの兵舎の近くにありました。兵隊はもっぱらここを使っていたのです。四囲を煉瓦塀でかこみ、日本人、朝鮮人の慰安婦を置いていました。数は師団の兵員数2万人以上に対して50人ぐらいだったと思います。ここに民間人の管理人がいました。営業については軍は介入していませんでした。ただし、彼女らに対する管理は衛生面では軍医部後方関係軍医が当たっていました。定期的に検診を行い、花柳病患者を発見すると各連隊の週番司令を通じ各隊へ通知し、その慰安婦には営業停止を命じていました。 |
証言者 | 川崎市の某公立病院の院長(匿名希望) |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 玉兵団(第1師団) |
資料タイトル | 従軍慰安婦〈正編〉 |
著者、公文書発信者など | 千田夏光 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1978.9.30 |
発行所 | 三一書房 |
ページ | 70, 71 |
出典備考 | |
備考 | 現在の地図の黒河市の中央付近に孫呉県がある。 |