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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報黒龍江省 佳木斯市 樺南県
資料にある地域情報湖南営の飛行場の西に在る満州人の町
慰安所があった時期
記載内容妻帯者特に内地から妻子を呼んで同居している将校は、官舎が町に近く従って飛行場の西端よりもまだ西で、部隊より約4粁も離れている。・・・独身官舎は衛門を出て線路の東、部隊から10分間もかからぬ近距離にある。・・・独身官舎は駅に近いので、飲むのは列車で3時間の佳木斯へ行く者が多いらしい。但し休日でしか行けぬ。・・・飛行場の西に在る満州人の町には、日本人の経営する飲み屋が一軒、他に慰安所もある。これは主に兵用のものであり、軍医は毎週または隔週に一度ぐらいの割合で慰安婦の検査をすることになっている。そして事故者には強制的に休養させ、外出日の前日の日夕点呼後に、週番下士官を通じて兵に通報する。
証言者隅野浩
証言者属性日本軍兵士
部隊名満州第354部隊通称第67飛行場大隊
資料タイトルぼうふら戦記
著者、公文書発信者など隅野浩
公文書宛先
発行日1984.6
発行所私家版(堺市)
ページ175-178、198-199
出典備考注:隅野は湖南営の第67飛行場大隊に赴任。当時、図佳線の千振駅で下車。千振駅周辺は何もなく、西方に歩いて直ぐの所に湖南営はあった。証言の「町」とは、飛行場の西に在る満州人の町のこと。飛行場とは湖南営である。その町の名称は述べていない。
備考 満州10万分の1「湖南営」の地図と現在の地図を比較すると、「湖南営」は現在の「樺南県」中心部に相当することがわかる。樺南県は、佳木斯市(ジャムス市)の南にある。本証言では「飛行場の西に在る満州人の町」とあり、名称不明だが、この名称不明の町も樺南県内に含まれることがわかる。
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