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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報黒龍江省 佳木斯市 富錦市
資料にある地域情報満洲の興安里(シャンアンリ)
慰安所があった時期
記載内容興安里(シャンアンリ)なる所があった。露地を入って行くと、軒高の低い白壁の棟割り長屋が3列ぐらい並んでいる。狭い露地は、真ん中だけが石畳になっていて、各部屋の入口には、桃色のカーテンが下がり、それをまくると、満服を着ているので、なまめかしい肢体の曲線がはっきりと出ている脂粉と紅の女が、寝台の前の椅子で、煙草をくゆらしながら、にたりと笑いかける。初年兵のこととて、この女たちにお世話になる者は少なかったが、中には大胆なのがいて、古年次兵の目を盗んで遊んで来るものもいた。
証言者証言者不明
証言者属性日本軍兵士
部隊名第34飛行場大隊
資料タイトル第三十四飛行場大隊史
著者、公文書発信者など第34飛行場大隊・戦友会
公文書宛先
発行日1993.6
発行所第34飛行場大隊史編集委員会
ページ228
出典備考注:興安というと普通は「興安嶺」と思われるが、ここでは富錦の思い出を記述していて、この興安は富錦街の西方にある「興安」のことである。
備考 『満州帝国分省地図』に富錦西方に「興安」がある。現在の地図の黒竜江省の南東部に佳木斯市(ジャムス市)があり、佳木斯市の東に富錦市がある。旧地図の「興安」の位置である。
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