証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 被害証言
現在の地域情報黒龍江省 鶏西市 密山市
資料にある地域情報満州の密山
慰安所があった時期
記載内容18歳の時、友達の家に行く途中で、朝鮮人と日本人の男性から「調査をするからついて来い」と言われ、怖くて抵抗できずにいると捕まってしまいました。窓もないような家に入れられ、翌日、汽車に乗せられ、声をかけてきた日本人の男が中で待っていました。汽車が着いたのは満州の密山でした。葦みたいな屋根の家に入れられ、20人位の女性が先に来ていました。「サナエ」という名前を付けられ、数えることが出来ない位、軍人の相手をさせられました。食べる暇がなくても、生き延びなくてはと思い、少しでも時間ができたら食べるようにしました。週に1回、性病検診がありました。避難するようにという放送があり、女主人も一緒に20人全員で家を出ました。汽車に乗り、降りてからは各自で行動しました。途中で、2歳下の妹に会いました。ハルピンへ行っていたと言い、自殺するというのを必死に止め一緒に家に帰りました。笑いながら過去の体験を話していても、家に帰るとマッコリを飲まないと眠れません。日本政府が嘘をつくのが嫌です。自分達がやったことの責任を取って欲しいです。
証言者朴順姫
証言者属性朝鮮人被害者
部隊名
資料タイトルある日本軍「慰安婦」の回想 
著者、公文書発信者など吉見義明
公文書宛先
発行日
発行所
ページ
出典備考『中央大学論集』第31号、2010.3、中央大学論集編集委員会、99-122ページ
備考 『満州帝国分省地図』の密山街の西に東安市がある。東安市中心部の駅は東安駅、その次の西南方の駅が西東安駅である。テキサス大学図書館公開の地図では西東安駅付近に西東安の地名が見える。密山街と東安市の間には穆棱河が流れている。現地図と比較すると、旧・東安市が現・密山市中心部であり戦後発展し、密山街は穆棱河を越えた所で現在はさびれている。
テキサス大学図書館公開の地図は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/manchuria/txu-oclc-6614368-nl52-9.jpg
テキストのコピーはできません。