出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 黒龍江省 牡丹江市 東寧市 |
資料にある地域情報 | 東寧 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 初年兵時代の満州国境で、40日にわずか一度の外出の際に、召集で入った兵長殿に東寧市郊外の慰安所に無理に連れていかれたことがある。彼にしてみれば、苦労続きの初年兵に、たまには楽しい思いをさせてやろうという親心だったのかもしれない。私の切符まで彼が買って渡され、列に並ばされた。・・・とうとう番がきて大声で呼ばれた。恐る恐る幕を揚げて中に入ると、慰安場所は四方が高粱のヨシズ張りで、青天井の下である。6畳ほどの広さで木製の寝床があり、布団の上にこちらに大股を開いた素っ裸の女が、「おいでおいで」をしている。いや驚いたのなんのって! 何よりも不潔感で頭に血が昇り、証票を女の胸に叩き付けると、反対側の出口から飛び出してしまった。 |
証言者 | 斉藤睦馬 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 激闘 ラバウル防空隊 雲流る・元陸軍中尉の回想 |
著者、公文書発信者など | 斉藤睦馬 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2001.8.15 |
発行所 | 元就出版社 |
ページ | 57-58 |
出典備考 | 『激闘 ラバウル高射砲隊 野戦防空隊司令部 陸軍中尉の回想』として2005年に文庫化(69ページに同じ記述) |
備考 | 牡丹江市の東南方向に東寧市がある。ロシアとの国境沿いである。 |