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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報黒龍江省 牡丹江市 東寧市 石門子村
資料にある地域情報東北地方 ソ満国境の石門子
慰安所があった時期1941年-1945年
記載内容おらがいた部隊のすぐそばには、3軒の慰安所があったですよ。「軍慰安所」という看板が掛けてありましたね。1軒に20人ほどの朝鮮人慰安婦がいたから、あわせて60人ぐらいの慰安婦がいたかねえ。3畳ぐらいの部屋が、ズラッと並んでいましたよ。ドアのところに、「はな子」「よし子」「ふみ」なんて日本名の札がかけてあったさね。半分ぐらいは、15,6歳だったなあ。・・・日曜日の外出時には、各内務班に12,3枚の「免税票」(「特別売銭免除票」)が配られ、慰安所へ行きたい者のうちの12,3人の兵隊が、それをもらえるのさね。免税票というのは、慰安所の割引き券みたいなものですよ。それを持っていくと、1円50銭の料金が、50銭安くなる。・・・ある日、その慰安所の近くの山の上に、ソ連までの距離を測るために行きましたら、妙な場所に入りこみましてね。土が盛り上がっていて、その上に板きれが立ててあるんですよ。朝鮮語で名前が書いてあるんです。死んだ慰安婦のお墓だったさね……。
証言者増山蔵三(仮名)
証言者属性日本軍兵士
部隊名重砲隊101部隊
資料タイトル従軍慰安婦― 元兵士たちの証言
著者、公文書発信者など西野留美子
公文書宛先
発行日1992.4.30
発行所明石書店
ページ104-107
出典備考
備考 『満州帝国分省地図』のロシア国境付近、東寧の南方に石門子がある。石門子は各地にあるが、東寧の南方にある石門子と思われる。現在の地図で同所は石門子村である。
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