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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報黒龍江省 牡丹江市 東寧市 老黒山鎮
資料にある地域情報老黒山の街
慰安所があった時期1944年3月
記載内容入隊以来約半年間、演習は別として、老黒山の街に遊びを目的として外出するのは初めてだった。「久し振りの外出だが、中国人の家の物を盗んだり、悪いことはしないように。それから老黒山の街には軍の慰安所がある。全員にサック(コンドーム)を支給する。慰安婦を買うやつは必ずこれを使ってやれ。淋病や梅毒を持っている女がいるから注意しないとひどい目に会うぞ」班長殿が真顔で注意を与え、外出する初年兵全員にサックが配られた。・・・
その家はアンペラ(高粱でつくったムシロ)とベニヤ板のようなもので囲ってあった。村のお祭の屋台小屋と似た建物がたくさん並んでいた。・・・なお進むと従軍慰安婦たちの建物(アンペラ小屋)があった。驚いたことに、各建物に入ると、間仕切りをした各部屋の前の廊下に、星一つの初年兵や星二つの一等兵たちが行列をつくって立ったり、座ったりしていた。
証言者高橋幸雄
証言者属性日本軍兵士
部隊名関東軍第7003部隊(猪狩中隊)
資料タイトル初年兵と従軍慰安婦
著者、公文書発信者など菅原幸助
公文書宛先
発行日1997.4.15
発行所三一書房
ページ187, 191
出典備考
備考 『満州帝国分省地図』の東寧街南方に「老黒山」がある。現在の地図で同所は老黒山鎮である。
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