出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 吉林省 延辺朝鮮族自治州 琿春市 |
資料にある地域情報 | 琿春 |
慰安所があった時期 | 1942年12月 |
記載内容 | 私が琿春憲兵分隊に勤務していた、昭和17、8年頃、琿春街には6、7軒の軍特殊慰安所があって、それぞれ10名ないし20名の慰安婦を置いていた。どの店もほとんど主人も女たちも朝鮮人で、中には1軒だけ日本人の女主人と日本人の慰安婦を置いている店があった。・・・慰安所は、日本軍人軍属を対象として昼間も営業し、料金も低廉なために兵たちにとっては唯一の「憩い」の場であった。・・・私が赴任して1年程の間に3軒の慰安所が新規開業した。・・・初めて入琿する慰安婦たちは憲兵隊に出頭し、慎重な身上調査を受けた後、身分証明書の交付を受けていた。私も何度か彼女たちの面接を受持ったが、必要書類に本籍、住所、氏名、年齢、学歴、家族構成等が書きこまれ、写真が貼付けてあった。・・・「どんな仕事をするのか知っているのか」と聞いてみたところ、ほとんどが、「兵隊さんを慰問するため」「私は歌が上手だから兵隊さんに喜んでもらえる」云々と答え、兵隊に抱かれるのだということをはっきりと認識している少女は少なかった。 |
証言者 | 畑谷好治 |
証言者属性 | 日本軍兵士・憲兵 |
部隊名 | 琿春憲兵分隊 |
資料タイトル | 遥かなる山河茫々と |
著者、公文書発信者など | 畑谷好治 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2002.6.15 |
発行所 | 旭図書刊行センター |
ページ | 106-109 |
出典備考 | |
備考 | 『満州帝国分省地図』の豆満江の東に琿春街がある。 |