出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 内モンゴル自治区 包頭市 |
資料にある地域情報 | 包頭 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | しかし血の気の多い兵士、とくに既婚の兵士にとっては、包頭で見いだした極楽浄土はなんといっても慰安所であろう。・・・わたし自身はこの施設を一度も利用したことがない。だから利用者から聞いた話だと断っておく。慰安婦の中には、少しは日本人もいたと思うが、大半は他民族だったようだ。駅前の大通りから一つ東に入った裏通りの、例の銭湯よりだいぶ手前にあったこの結構な施設は、外出日ともなると多情な兵士たちの往来で大いににぎわった。・・・そこである日、外出したついでに、その女性の館を訪ねてみた。・・・仮小屋のような低い木造の長屋で、等分に仕切った狭苦しい一室がそれぞれの仕事場になっている。ドアを開くと、猫の額ほどの土間があり、その向こうが四畳半ほどの畳の間になっている。 |
証言者 | 嶋忠正 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 戦場の811日 ある元軍人の戦記 上 |
著者、公文書発信者など | 嶋忠正 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2005.3.3 |
発行所 | 私家版(和歌山県有田郡) |
ページ | 179-180 |
出典備考 | |
備考 | 現在の地図の内モンゴル自治区の西側に包頭市がある。北京市の西方である。 |