出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 河北省 張家口市 |
資料にある地域情報 | 張家口 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 「ところで、今夜といっても……じゃあ、どっかにP屋でもありますか?」「いや姑娘狩りをやらかすんでさあ。この向うの山麓にも部落がありますが、そこは隊に甘藷や野菜の供給を頼まんけけりゃならんから、3里ほど行った所の、60戸ほどの部落が隣り合って3部落あり、そこに行くんですよ。・・・」・・・ 部落の中央と思うあたりに、トラックが止る。兵や軍属は、檻から群狼を放ったように、物凄い勢いで、私独りを残し、思い思いの方向に姿を消し去ってしまった。呶号、悲鳴、泣き叫ぶ声、靴の音、ビンタの音、兵を蹴る音、破る音ー、今まで平穏な浅夜の夢をむさぼっていた百姓部落は、たちまちにして八荒修羅の巷と化してしまった。 |
証言者 | 大石操 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 徳川兵団管下24部隊に補給する部隊 |
資料タイトル | 戦争製造工場 軍属物語 |
著者、公文書発信者など | 大石操 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1956.8.15 |
発行所 | 鱒書房 |
ページ | 59-67 |
出典備考 | 注:小説風ではあるが、はしがきに「この一巻は、日支事変中、特殊部落に一軍属として勤務した私の偽らざる記録である。いささかの誇張も虚構も加えていない、ありのままの姿を、ありのままの在り方で書いたもので、小説ではない」「登場人物はよかれあしかれ、すべて本名と記憶にあるだけの出征前の住所名を用いた」と記している。 |
備考 |
強かんに関する証言 ※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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