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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報河北省 衡水市 武邑県
資料にある地域情報河北省
慰安所があった時期1939年6月
記載内容私は、昭和14年(1939)から3年間、中国の武邑県にいました。・・・血気盛んな兵隊たちは、村に女を漁りに出かけていきました。隊長は荒れた兵隊たちの性のはけ口をどうしたものかと県知事に相談し、その結果ここにも慰安所を作ることになったのです。女を集めるのも、宣撫班である私の仕事でした。近くの町に行けば“ピー屋”はたくさんあり、女を集めるのは簡単なことでした。商務会の中国人に頼むのです。私が集めてきた女はみな、中国人でした。民家を接収して慰安所にし、そこに5、6名の慰安婦を置きました。・・・私は宣蕪班の班長をしていましたから、毎月1回、班長会議に出かけます。そこでは、そうした慰安所での兵隊たちのトラブルが報告されました。軍隊には軍医がいて、週に1度慰安婦の検診をしていました。兵隊が外出するときには必ずサックが渡されるのですが、若い男はそんなもの使わない。当然病気がうつるわけですよ。宣蕪班のなかにもうつった兵隊がいましたね。
証言者阿部寿
証言者属性日本軍兵士・宣撫班員
部隊名
資料タイトル従軍慰安婦― 元兵士たちの証言
著者、公文書発信者など西野留美子
公文書宛先
発行日1992.4.30
発行所明石書店
ページ32-33
出典備考
備考 『満州帝国分省地図』の衡水の北東に武邑がある。テキサス大学図書館公開の中国地図・徳県(シリーズL500、1954~)の阜城のほぼ西に「武邑」がある。現在の地図では衡水市武邑県である。テキサス大学図書館公開の中国地図・徳県は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nj50-10.jpg
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