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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報河北省 石家荘市 辛集市 辛集鎮
資料にある地域情報河北省 石徳線沿線 辛集鎮
慰安所があった時期
記載内容⑥前線の慰安婦
ソコレでも、部隊が下車した石徳線建設時には、慰安婦と業者(どちらも韓国人)が尾いて廻った。部隊が普県→辛集鎮→束鹿→王家井と移動するたびに、最後尾のトラックに、あたかも隠匿物資でも扱うかのように、これらの女達と雇主の男は、こっそり押しこまれて部隊の後を追尾した。当時、日本軍には「ニクイチ、29対1」という隠語があって、日本兵29人に慰安婦1人を割り当てるという軍の方針があったのだという。もともと日本軍には「女性」に所属する規定がなかったから、慰安婦は「物品」扱いとなり、慰安婦の管理は酒保品と同じ扱いで、彼女らの給養は酒保品伝票で処理されたという。・・・石徳線では、行く先々の城内のはずれか、中隊本部に近い空家が彼女らの商売の場所になった。
証言者知久正三郎
証言者属性日本軍兵士
部隊名第11装甲列車隊
資料タイトル鉄竜の軌跡 第11装甲列車隊の記録
著者、公文書発信者など知久正三郎他
公文書宛先
発行日1983.8.10
発行所ソコレの記録刊行委員会
ページ144
出典備考注:「ソコレ」とは装甲列車の略称のようだ。旧地図には石家荘の東方、鉄道に沿って、普県(現・晋州市)、辛集鎮(現・辛集鎮)、束鹿(新城鎮と思われる)がある。王家井は不明だが、現地図には王家井鎮がある。
備考 『満州帝国分省地図』の石徳線(石門-徳県)の駅に、晋県、辛集、束鹿がある。これ等の駅は、現在の行政区画では、晋州市、辛集鎮、新城鎮の各々の中心部に相当する。テキサス大学図書館公開の中国地図・刑台(シリーズL500、1954~)に「辛集鎮」が記されている。地図の上部右寄りである。テキサス大学図書館公開の中国地図・刑台は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nj50-9.jpg
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