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資料の詳細

出典種別 目撃証言
現在の地域情報河北省 邢台市
資料にある地域情報河北省南部の町順徳
慰安所があった時期
記載内容昭和12(1937)年7月、盧溝橋事件が勃発すると、森本さん一家も、多くの日本人とともに満州の大連に避難した。だが、父はすぐに姿を消した。ほどなく、河北省南部の町順徳にいると連絡があった。追いかけて行くと、駅前の一等地に建つ旅館が父のものになっている。・・・「日本館ホテル」の看板をあげると、将校らが泊る兵站旅館としてにぎわった。父は、兵の外食用の食堂と、そして慰安所を増築した。・・・食堂の列が消えるころ、慰安所にそれ以上の列ができた。女性は8人ほどいた。全員、父が朝鮮半島を回って連れてきた貧農の娘だった。
証言者森本義男
証言者属性慰安所経営者の息子
部隊名
資料タイトル朝鮮人強制連行調査の記録 兵庫編
著者、公文書発信者など朝鮮人強制連行真相調査団
公文書宛先
発行日1993.11.1
発行所柏書房
ページ166-167
出典備考森本義男『私たちの昭和史<上>』(1985年)より転載
備考 『満州帝国分省地図』で石門から京漢線を南下すると、順徳がある。現在の地図で同所は邢台市である。テキサス大学図書館公開の中国地図・刑台(シリーズL500、1954~)に「HSING-T'AI(SHUNTEH):漢字表記「刑台」」が記されている。地図の下部中央より左側である。英語表記の括弧内が「順徳」であろう。テキサス大学図書館公開の中国地図・刑台は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nj50-9.jpg
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