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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報河南省 開封市 祥符区 蘭考県
資料にある地域情報蘭封よりももっと小さな町
慰安所があった時期1945年
記載内容いまは名前も忘れたこの町は、蘭封よりももっと小さな町だったが、守るには必要な要衝だったのだろう。・・・週番士官になって初めての日曜日だった。戦場には慰安婦がつきものだが、こんな僻地にも3人の慰安婦がきていた。前日の土曜日、週番下士官から「慰安婦の検診をするから、立ち会っていただきたい」と具申された。・・・検診の結果が報告されたが、一人はすでに病気がひどくなっており、一人は月経中だという。〈慰安婦3名中、2名故障〉である。
証言者佐々木敏和
証言者属性日本軍兵士
部隊名
資料タイトル戦火を越えて ある出陣学徒の手記
著者、公文書発信者など佐々木敏和
公文書宛先
発行日1980.8.5
発行所ジェフ企画
ページ70-75
出典備考注:65pに「この蘭封で、北支にきて二度目の正月を迎えた」とあり、70pには「第5中隊に配属」がきまり、その場所が、蘭封よりももっと小さな町だったとある。このことから、蘭封近くの小さな町と推測した。71p記載の「老河口作戦」は1945年4-6月の作戦である。証言の時期は1945年4月頃のことと思われ。
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・開封(シリーズL500、1954~)の黄河南岸付近、開封の東方に「蘭封」がある。本地図の上部中央付近、黄河が北上する付近の黄河の南にある。現在の地図で同所は蘭考県である。テキサス大学図書館公開の中国地図・開封は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-ni50-5.jpg
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