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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報河南省 信陽市
資料にある地域情報信陽
慰安所があった時期
記載内容結婚を誓い合っていた二人がいた。男は現地除隊後もそのまま軍に協力していた。女は慰安婦だった。信陽一の美貌だったという。男は中国語ができたので危険を顧みず、敵地にまで潜入して物資の購入、情報蒐集などに活躍していたが、敵地区の路上で不意に射殺されてしまった。・・・どうして彼女が慰安婦にさせられたかということも、彼女の流す涙とともにわかってきた。彼女の話を総合するとこうだった。「彼女が18歳の年、日本軍が信陽に攻め込んでくると、憲兵が来て、逃げ残っていた娘たち十数名を連れ込んでいきなり髪を切り丸坊主にしてしまった。そして憲兵は、この女たちは日本軍に売春をしたのでその罰として髪を切ったと布告したという。その上、憲兵は全員を犯して日本兵相手の慰安婦にしてしまった。こうされてはもうどうすることもできず、私たちの言うことは誰にも信用してもらえず現在のままになってしまった。中には自殺した者もあったし、逃亡した者もいた。
証言者河村太美雄
証言者属性日本軍兵士
部隊名
資料タイトルふるさとへの道 皇軍兵士の歴史認識
著者、公文書発信者など河村太美雄
公文書宛先
発行日2000.11.23
発行所静岡教育出版社
ページ400- 401
出典備考
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・信陽(シリーズL500、1954~)の鄭県南方に「信陽」がある。本地図の左下である。現在の地図で同所は「信陽市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・信陽は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-ni50-13.jpg
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