出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 河南省 信陽市 溮河区 駱店村 |
資料にある地域情報 | 駱駝店 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 游河郷の上流を西に5里ほど行くと、呉家店という集落があり、そこを真っ直ぐ南に折れて4里ほど行くと駱駝店という部落があって、分哨がおかれていた。・・・突然、右手200メートルの道路際台上から猛烈なチェッコ軽機関銃が襲いかかった。・・・隊長の話によると、本体から遠く離れていることをよいことに、徴発に出かけて何人かがよからぬことをやったとのことだった。身から出た錆で、その仕返しを十分に受けたのだ。・・・この襲撃事件の後、慰安婦を2~3名置くことになった。信陽から回されてくるとのこと、どんな女が来るのか全く関心がないわけではなかったが忘れていた。1ヶ月ほどしたら慰安婦の部屋だというのが、空き部屋を改造してでき上がった。2~3日後には着物姿と洋服姿がチラチラ見られるようになった。・・・ところが1ヶ月もたたまいうちに慰安婦は姿を消してしまった。耳に入った話では、慰安婦を置くことによって、かえって兵営内の将校下士官の上下関係・人間関係が乱れてきたということだった。 |
証言者 | 河村太美雄 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | ふるさとへの道 皇軍兵士の歴史認識 |
著者、公文書発信者など | 河村太美雄 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2000.11.23 |
発行所 | 静岡教育出版社 |
ページ | 360 |
出典備考 | 注:冒頭の駱駝店への経路はかなり正確で、概ねこの通りにたどると呉家店の南方に駝店村がある。駱駝店ではないが周辺の集落の中で最も近い名称がこの駝店村である。 |
備考 |
テキサス大学図書館公開の中国地図・信陽(シリーズL500、1954~)の鄭県南方に「信陽」がある。この地図の左下である。テキサス大学図書館公開の中国地図・棗陽(シリーズL500、1954~)は信陽の西隣の地図で、この地図に「駱駝店」が記されている。本文の経路どおりにたどると駱駝店に着く。この地図で駱駝店は下部右寄りにある。現在の地図で同所は「駱店村」である。 テキサス大学図書館公開の中国地図・信陽及び棗陽は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-ni50-13.jpg http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-ni49-16.jpg |