出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 山東省 済南市 |
資料にある地域情報 | 済南 六太馬路緯六路 |
慰安所があった時期 | 1945年 |
記載内容 | 済南の夜の下級兵士たちにとって最も人気を集めたのは、「六太馬路緯六路」と呼ばれる一画だった。そこには「星倶楽部」という慰安所があり、常時100以上の中国人女性が皇軍の性の犠牲者となっていた。星倶楽部の入口をくぐると半円型のロビーがあり、三畳敷くらいの部屋が放射状に並んでいる。二階もほぼ一階に見合った形をしていた。部屋の入口には扉がなく、ついたてがその役目をしているだけだった。また奥にも同じような形の別棟がもうひとつあった。兵士たちは自分の相手の女性を指名してその名前が書かれている木札を買う。値段は連銀券で4,5銭くらいのもの、つまり当時の「きつねうどん」一杯分に過ぎない。1945年の時点で兵長の月給は4,50円である。ロビーには人があふれ、各室の入口に皇軍兵士の列ができる光景がよく見られた。 |
証言者 | 証言者不明 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 第59師団「衣」師団 |
資料タイトル | 天皇の軍隊 |
著者、公文書発信者など | 本多勝一・長沼節夫 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1991.9.1 |
発行所 | 朝日新聞社(文庫) |
ページ | 291-292 |
出典備考 | |
備考 | 星クラブ/現在の地図で済南は山東省の西部、黄河沿いにある。 |