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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報安徽省 馬鞍山市 当塗県
資料にある地域情報太平府(当塗)
慰安所があった時期1938年1月
記載内容太平府の街は、大半が廃墟と化していて、壁ばかり残った家が、あちこちに建っている。・・・兵隊が門前で、「万歳、万歳」と騒ぎたてるので、なにごとだろうと出てみると、色とりどりの着物をきた娘子軍が、トラック2台に分乗して通っていくではないか。久しぶりに見る、大和撫子たちだ。兵隊たちは、手を振り、軍帽をふって、彼女たちを見送っていた。まことに、なごやかな雰囲気であった。なんとなく、わたしの口もともほころびできた。町には、日本人の経営する食堂もでき、慰安所も日支仲よく開設された。しばらく遠ざかっていたお金の使い道が、できてきたのである。
証言者赤星昴
証言者属性日本軍兵士
部隊名歩兵第45連隊第1中隊
資料タイトル江南の春遠く
著者、公文書発信者など赤星昴
公文書宛先
発行日1968.9.30
発行所三田書房
ページ122-123
出典備考
備考 蕪湖50万分の1の地図に、蕪湖の北に太平、當塗がある。現在の当塗県である。テキサス大学図書館公開の中国地図・合肥(シリーズL500、1954~)に「当塗」がある。地図の右端中央にある。現在の地図で同所は「馬鞍山市当塗県」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・合肥は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-3.jpg
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