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資料の詳細

出典種別 被害証言
現在の地域情報安徽省 安慶市
資料にある地域情報安慶
慰安所があった時期1939年
記載内容そうしているうち昭和14年、“軍隊の炊事婦手伝い”にならないかと鳥打帽をかぶった男が母にすすめに来た。母自身にすすめたのではなく、「娘を軍隊の炊事手伝いにしないか、前借金として300円渡すけど」と勧誘したのだという。「300円といえばそのころ大変なお金よ。私はご飯を炊くのがうまかったから、そんなことでお金がこんなに貰えるならと喜んで“行く”と言ったのよ。お母さんも喜んでた。ところが行ってみると、いきなり輸送船に乗せられ、何十人の同じような朝鮮娘と一緒に上海へ連れていかれたのよ。すぐ安慶という揚子江に沿った町へ移され、そこではじめて兵隊の相手した」はじめびっくりしたというが、兵隊たちと同じ食事が食べられることがうれしかったのを憶えている。日本人と朝鮮人の差別のない生活に思えたのである。だが、よく見ると、「そこでも朝鮮人慰安婦は、日本人慰安婦の3倍は兵隊をとらされていた。・・・」
証言者忠清北道堤川の農家の出身
証言者属性朝鮮人被害者
部隊名
資料タイトル従軍慰安婦〈続編〉
著者、公文書発信者など千田夏光
公文書宛先
発行日1978.9.30
発行所三一書房
ページ130-131
出典備考
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・懐寧(シリーズL500、1954~)に「懐寗(ANKING)」がある。ANKINGは安慶と思われる。地図の中央左寄りにある。現在の地図で同所は「安慶市」である。懐寗の一部が安慶市として分離したようだ。テキサス大学図書館公開の中国地図・懐寧は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-7.jpg
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