資料の詳細

出典種別	兵士の回想録等
現在の地域情報	江蘇省　蘇州市
資料にある地域情報	蘇州　金門
慰安所があった時期
記載内容	町を歩いていると若い女が近づいてきて声をかける。街娼である。ついて行くと民家の奥の方へ入っていく。最初のときは奥まった二階の一室であった。簡単な寝台が部屋に置いてあった。言葉は無論通じない。しかし兵用支那語でことは通じるのである。・・・ 蘇州にも二度の春が訪れた。・・・金門から西へ通ずる道の南側に二階建ての家があった。表はガラス戸で玄関を入ると広間があり、階段が二階に通じていた。日本女性が屯する慰安所である。日本女性といっても半島出身者であった。私たちは外出すると女性を求めてさまよい歩くのであったが、ここは公式の施設であった。二階に上がると廊下があり、両側に小部屋が並んでいた。色白のふっくらした顔の女がいた。
証言者	難波祥三
証言者属性	日本軍兵士
部隊名
資料タイトル	回想・従軍の日々—江南・印度支那そしてボルネオー
著者、公文書発信者など	難波祥三
公文書宛先
発行日	1996.6.25
発行所	近代文藝社
ページ	36、65-66
出典備考
備考	テキサス大学図書館公開の中国地図・SHANG-HAI、WEST（シリーズＬ500、1954～）に「呉県（WU-HSIEN（SOOCHOW)）」がある。地図の中央左下寄りの「7-6」、独墅湖の西にある。現在の地図で同所は「蘇州市」である。現在の地図でも独墅湖の西に蘇州市がある。テキサス大学図書館公開の中国地図・SHANG-HAI、WESTは次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh51-1.jpg