資料の詳細

出典種別	兵士の回想録等
現在の地域情報	浙江省　杭州市
資料にある地域情報	杭州
慰安所があった時期	1945年
記載内容	杭州の街に進出してきた中国軍先発隊が、杭州在留邦人会に命令した。「我々は、今まで山の中で不自由していた。そこで兵の慰安のため、日本人婦女を提出せよ。人数は600人」と。在留邦人会は大混乱を来たした。・・・昭和57年、37年ぶりに湖州と杭州を訪ねた。一行の中に当時の事情を知る人が居た。こうである。何とか此の難局を切り抜けようと、協議していた時、軍人クラブ経営者から、一般女子を助けるため娼婦を送りこむの提案があった。結末は、いやがる娼婦6人を無理に説き伏せて中国側に送り込んだのである。・・・このことを聞いた中国軍の浙江省方面軍司令官顧祝同中将（日本陸士卒）が激怒し、将軍の命により翌々日女は返された。この6人在留邦人会役員から何を聞かれても口を閉ざして語らず、内一人はその日に自殺した。
証言者	証言者不明
証言者属性	日本軍兵士
部隊名
資料タイトル	湖州便り　「専と進撃」補充編
著者、公文書発信者など	田村定禧
公文書宛先
発行日	1997
発行所	私家版（静岡市）
ページ	23-25
出典備考	注：中国軍による「慰安のための婦女の要求」に軍人クラブから「いやがる娼婦」を送り込んだ。返された後、1名がその日に自殺した。
備考	テキサス大学図書館公開の中国地図・HANG-CHOU（シリーズＬ500、1954～）に「杭州」がある。地図の左下「2-5」にある。現在の地図の同所は「杭州市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・HANG-CHOUは次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh51-5.jpg