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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報浙江省 寧波市
資料にある地域情報寧波
慰安所があった時期1941年
記載内容日本の内地の人は知らないだろうが、戦場に於いては、日本軍が敵地を占領して治安が一応確保されると、その次にこの占領地にやって来るのは女郎屋であり、利権屋であり、何とか商社である。・・・この寧波にも女郎屋が沢山あった。女郎は日本の女ばかりでなく朝鮮ピーもおれば、支那ピーもいた。上海には白人ピーもいたが、寧波にはいなかった。兵隊たちは女郎屋のことをピー屋と呼んでいた。・・・上海に来て、宿舎の孤独に耐え切れなくなると、林の足はいつの間にか、ピー屋に向かうようになっていた。寧波に来てからも旅館の近くのピー屋に行って遊んだ。喫茶店や酒場で遊ぶよりも、ピー屋で遊ぶほうが本当の人情に触れるような気がした。
証言者林(渡部冨美男)
証言者属性日本軍兵士
部隊名
資料タイトル千里の道
著者、公文書発信者など渡部冨美男
公文書宛先
発行日2008.5.10
発行所私家版
ページ20-21
出典備考注:14pに「林(当時私が使っていた偽名)」とある。林は松林堂の社員で、この松林堂は表向きは貿易商社だが、M機関として軍の仕事もやっていた。機関長は支那派遣軍総司令部第2課の岡本参謀中佐である。
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・YIN-HSIEN(シリーズL500、1954~)に「鄞県」がある。英語表記では「YIN-HSIEN(NINGPO)」であり、NINGPOとは寧波のことである。現在の地図では「寧波市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・YIN-HSIENは次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh51-10.jpg
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