資料の詳細

出典種別	目撃証言
現在の地域情報	湖北省　武漢市
資料にある地域情報	漢口
慰安所があった時期	1938年冬
記載内容	当時カメラマンとして朝日新聞の漢口支局にいた私は、内地から御用船が入るというので、小艇に乗り、途中から御用船に乗り移って、この1枚の写真をとった。滔々と流れる揚子江が右半分で、左半分が船の甲板、その手すりにそって一団の男女の群れ。画面を縦に二分する大胆な構図を考え、私はシャッターを切った。船上の男は、ほとんどが軍服に似たカーキ色の服と帽子。女は洋服あり着物ありだが、そう上等なものではない。・・・御用船の係りの人から私は、この人たちは「軍属と慰安婦」だと聞かされて、メモに「湖北省漢口に送られてきた慰安婦の一団と軍属たち」と書いた。・・・しかし、この写真は、何の意味もない、つまりニュースバリューがないので、新聞には採用されないと判断し、本社には送らず、しまい込んでいた。
証言者	熊崎玉樹
証言者属性	朝日新聞漢口支局カメラマン
部隊名
資料タイトル	戦中・戦後五十年-忘れ得ぬあの日その時-
著者、公文書発信者など	朝日新聞東京社会部ＯＢ会
公文書宛先
発行日	1994.11.30
発行所	騒人社
ページ	19, 20
出典備考	熊崎玉樹「御用船で送られてきた慰安婦たち―揚子江上の1枚の写真―」
備考	テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口（シリーズＬ500、1954～）に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg