証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報湖北省 武漢市
資料にある地域情報漢口
慰安所があった時期
記載内容1937年(昭和12年)、上海戦線から南京へ進撃していった部隊に、鹿島現次郎さん(仮名・1919年生まれ)は、衛生兵として在隊していた。「女を見つければ、兵隊たちは、暴行した」と話す彼は、その半年後に、おそらく陸軍慰安婦の初陣であったろう慰安婦たちに出会っている。漢口にはいくつもの慰安所が作られていた。彼の部隊は武昌にあり、作戦のない日曜日などは、軍が慰安所へ行く希望の兵隊をトラックに乗せて連れていったという。彼は、将校の車を運転することもあった。ある日、将校は、部隊の食料倉庫から肉や米などを出してくるように彼に命じた。・・・彼は、内緒で倉庫から、肉5貫目、砂糖2貫目、米10キロを出してきた。将校は、それを車に乗せ、彼に運転をさせ、ある一人の朝鮮人慰安婦のところに持っていった。彼女は「将校の女」にされていた。1週間に1度は、そんなことがあったという。
証言者鹿島現次郎(仮名)
証言者属性日本軍兵士・衛生兵
部隊名
資料タイトル従軍慰安婦―元兵士たちの証言
著者、公文書発信者など西野留美子
公文書宛先
発行日1992.4.30
発行所明石書店
ページ144
出典備考
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口(シリーズL500、1954~)に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg
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