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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報湖北省 武漢市
資料にある地域情報漢口
慰安所があった時期1943年
記載内容軍隊では兵隊が花柳病にかかったことが発覚すると処罰を加えたし、また病院でもこのような患者となると、衛生兵や下士官から冷酷な扱いを受ける。・・・激戦の中に倒れ傷ついた戦傷患者対花柳病患者の対照はあまりにも皮肉だったが、理由はともあれ、軍が戦場に、軍指定の慰安所を設け「慰安婦」を置く以上、私たちは、たとい花柳病にかかったからとはいえ、下士官、兵のみを悪いと責めて処罰することには賛成出来なかった。慰安所の慰安婦も、公然と、兵站病院で花柳病の治療をうけている現状なのに、兵隊も戦場の余暇にあやまってこの悪病にかかったとしても、特別これを責め処罰する必要はないと思う……が、先ず先決問題は徹底した治療である。
証言者宮崎清隆
証言者属性日本軍兵士
部隊名漢口第一陸軍病院
資料タイトル野戦看護婦
著者、公文書発信者など宮崎清隆
公文書宛先
発行日1956.4.27
発行所東京ライフ社
ページ114-115
出典備考本資料は、安斎貞子著『野戦看護婦』を、東京ライフ社が再刊を申し入れ、宮崎を執筆責任者として再刊されたものである。「序にかえて」に「この著書は、ありし日の野戦看護婦の日常生活や体験を、当人の貞子(注:安斎貞子、宮崎の妻)より私が口述をうけ、さらに、私の野戦病院生活における野戦看護婦の見聞記を補筆した、私と貞子の共著になるものであった」とある。この作品は映画化されたという。
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口(シリーズL500、1954~)に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg
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