出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 湖北省 武漢市 |
資料にある地域情報 | 漢口 |
慰安所があった時期 | 1943年 |
記載内容 | 漢口の教育隊にいた時炊事の給与では腹が減って我慢ができないので候補生は夜な夜な窓から抜け出して教育隊の西通りにある店からぴんずやまんとうを物々交換して空腹を満たしていた。店は3,4軒あり、それぞれ交互に利用していた。なかでも教育隊に近い店は他の店より少し大きく、まんとうが旨かった。その店に40歳位の女がいたので、女性に飢えている候補生は足繁く通った。戦地における女気はお婆さんか陸軍病院の看護婦さん、そして、「つわもの寮」の慰安婦である。初年兵の候補生は慰安婦に慰めてもらえる身分ではない。二年兵、三年兵の古参兵達が多勢いるので割り込む余地がない。 |
証言者 | 富岡一郎 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 鉄道第一聯隊か |
資料タイトル | 灰色の網膜-戦争の体験- |
著者、公文書発信者など | 富岡一郎 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2000.11.22 |
発行所 | 私家版(藤枝市) |
ページ | 99 |
出典備考 | 著者略歴に「昭和18年4月、鉄道第一聯隊入営。昭和20年8月鉄道第三聯隊に転属」とある。証言は、株州にいた時、スパイだと連れて来た女を見て、漢口の教育隊にいた時に度々通った「まんとう屋」の女性を回想するくだりである。 |
備考 | 著者略歴に「昭和18年4月、鉄道第一聯隊入営。昭和20年8月鉄道第三聯隊に転属」とある。 |