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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報湖北省 武漢市
資料にある地域情報湖北省 漢口下流(の警備する街)
慰安所があった時期
記載内容十二、慰安所の開設
警備隊も最初2,3ヶ月の頃は兵隊達ももの珍しくもあり、敵襲の緊張もあり、軍紀は厳正であったが、6ヶ月も経つとそろそろ殺気に満ちて来る。隊内で喧嘩は始まるし、ばくちまでやりだす。こういう時、隊長は何をすべきか考えた。・・・5月になりますます荒れて来た。遂に警備する街中で色々の事件が続発した。私も最後の決断に迫られた。警備隊に慰安所を開設する決心をした。そして警備隊に布告した。隊内は浮き立った。兵隊の顔には何となく微笑が漂った。・・・いよいよ私は具体策を練った。名誉ある作戦でもなく極めて不得意の作戦であった。結局のところ漢口より日本人5名の慰安婦を市長を通じて招聘することにした。10日間かゝるであろうとのこと、街の幹部も慰安所開設には大賛成であった。次に場所の問題である。・・・警備隊より1粁離れた大きな民家を借用することにした。・・・2日間で立派な慰安所が出来た。・・・慰安所の布告をして10日目であった。展望哨より敵舟(?)見ゆの報告があった。町の幹部の引率の下5名の慰安婦がサンパンに乗って揚子江を下って来た。
証言者小平哲二
証言者属性日本軍兵士
部隊名警備隊
資料タイトル戦線随筆
著者、公文書発信者など小平哲二
公文書宛先
発行日1973.8.1
発行所私家版(東京都国立市)
ページ111-113
出典備考注:当該地の地名は不明。漢口から慰安婦を招聘した。
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口(シリーズL500、1954~)に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg
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