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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報湖北省 武漢市
資料にある地域情報武漢
慰安所があった時期
記載内容その武漢の街に時折、十数人から成る横柄な一隊があらわれる。服装がまともに整っているのはいくらもいない。・・・なかにはまったくの便衣隊なみの姿の者もあって、ただ左胸に付いている階級章だけが、確かに彼らが日本兵であることを物語っている。日に焼けたヒゲ面の目付きは鋭く、磨きのかかった小銃を天秤棒のように水平に図々しく担いで、自信に充ちた足取りで街の中を歩く。前線から来た連中なのだ。・・・彼らの考えによれば、武漢は後方であって決して前線ではない。上海や南京よりも遥かに日本を離れ、遥かに給与も悪いとはいえ、武漢にはー少なくとも彼らの記憶にある限りー慰問の演劇団が来たり慰問袋が届いたりしたではないか。日本人の慰安婦は今もいるというではないか。
証言者阪本楠彦
証言者属性日本軍兵士
部隊名
資料タイトル湘桂公路 一九四五年
著者、公文書発信者など阪本楠彦
公文書宛先
発行日1986.8.15
発行所築摩書房
ページ5
出典備考
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口(シリーズL500、1954~)に「漢口」がある。地図の左側中央「3-8」にある。現在の地図で同所は「武漢市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg
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