資料の詳細

出典種別	兵士の回想録等
現在の地域情報	湖北省　黄石市　大冶市
資料にある地域情報	大冶
慰安所があった時期	1942年
記載内容	第二次長沙作戦から帰った中隊は、連隊本部の所在地である大冶に駐屯を命ぜられ、県政府から南へ三百米行った、大冶湖畔の兵舎に移った。・・・ここで主として作戦の後始末を行ったが、功績上申書類を作り、陣中日誌や戦闘詳報を書き、戦死者の家族への便りをしたため、また兵器被服の補修手入れを行なうなどといったことで、結構忙しい毎日を送った。しかしこの2カ月ばかりは、私にとって実に不愉快な、悩み多き苦難の日の連続であった。・・・たまに外出しても、殺風景な難民区があるだけ、しかも住民の表情は非常に固く、殆ど笑顔も見せてはくれない。慰安所か、2、3軒ある汚く狭い中国人の飲み屋で、支那酒か焼酎でも飲むしか、心のやすらぎを求めるものがない。・・・Ｎ伍長が公金を持ち出し、慰安所の中国女性を連れて逃亡、行方不明になった。
証言者	久米滋三
証言者属性	日本軍兵士
部隊名	第6師団第一大隊第11中隊
資料タイトル	日中講和決裂と中支激戦録
著者、公文書発信者など	久米滋三
公文書宛先
発行日	2003.11.30
発行所	旺史社
ページ	219-220, 286
出典備考	第2次長沙作戦後であり、1942年のこと。
備考	大冶市は武漢市の南東方向にある。黄石市の南である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口（シリーズＬ500、1954～）に「大冶」がある。大冶湖の西岸沿い、地図の左側中央「0-3」にある。現在の地図で同所は「大冶市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・漢口は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-5.jpg