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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報湖北省 荊州市 沙市区
資料にある地域情報沙市
慰安所があった時期1944年8月
記載内容昭和19年も8月になると、この大陸の奥地沙市にも、電波や活字にのって、南方軍の眼もあてられない敗け戦さが刻々と伝わってきた。・・・その頃、沙市の慰安所に日本名を英子という姑娘がいた。・・・私が登楼した最初の日、母親が私のもとへ挨拶にきて、コップに盛った老酒(ラオチュ)をさしだした。こういうことは、応城でも、他のどこの慰安所でも経験しなかったことなので、私のほうがまごついてしまった。英子は中国名を呂美英(ロミイン)といい、22歳だということだったが、出身地は、どこか遠いところといってぼかしていた。あまり身辺のことは知られたくないようであった。
証言者森金千秋
証言者属性日本軍兵士
部隊名支那派遣軍・呂集団
資料タイトル華中戦記 泥沼の大陸最前線
著者、公文書発信者など森金千秋
公文書宛先
発行日1976.4.25
発行所図書出版社
ページ206-207
出典備考
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・宜昌(シリーズL500、1954~)に「沙市」がある。揚子江沿い、地図の右下「1-5」にある。現在の地図で同所は「荊州市沙市区」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・宜昌は次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh49-7.jpg
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