証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報湖北省 宜昌市
資料にある地域情報宜昌
慰安所があった時期1940年
記載内容私は咄嗟に、町原曹長は慰安婦のルリのところにいると睨んだ。「宮崎が探して参ります」一言そう叫んで、私は部隊本部から千米ばかり離れていた慰安所を目指し、手榴弾だけを握って闇の道を飛んだ。・・・頭上を飛び越える機銃弾!プスプスと身近の地面に当る銃弾の音。これを潜り抜け、身を這わせて慰安所にたどりついてみると、私の予感は誤らなかった。曹長も女もどれほど酒を飲んだのか、フトンを頭からかぶって前後不覚で酔いつぶれている。既に他の女達は逃げているとも知らないで不様に抱き合っている姿……。
証言者宮崎清隆
証言者属性日本軍兵士
部隊名漢口憲兵隊
資料タイトル軍法会議
著者、公文書発信者など宮崎清隆
公文書宛先
発行日1953.9.15
発行所富士書房
ページ76
出典備考
備考 注:加治(宮崎と旧知、恩人。取調は反戦同盟の兵士として)の取調過程で取調地は漢口だが、過去を回顧している。p49-52の記述「この容疑者というのは、宜昌地区の日本軍が周辺地区の敵を掃討していた或る日、捕らえられた男だった。・・・」から、宜昌作戦(1940年)の後の慰安所にまつわるエピソードを記していることがわかる。/テキサス大学図書館公開の中国地図・宜昌(シリーズL500、1954~)に「宜昌」がある。地図の左上「2-9」にある。現在の地図で同所は「宜昌市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・宜昌は次を参照のこと。
https://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh49-7.jpg
テキストのコピーはできません。