資料の詳細

出典種別	兵士の回想録等
現在の地域情報	湖南省　長沙市
資料にある地域情報	長沙（湖南省）
慰安所があった時期	1944年
記載内容	「余りに自虐趣味」のご意見を拝読したが、幾つかの点で疑問がある。そう思う人が多くいることは確かだろう。しかし、果たして正しい見解であろうか。「戦争は双方（敵味方のこと？）の市民に被害のあるのは当然」という戦争観、なかんずく日中戦争、日米戦争（太平洋戦争）をそのように割り切れるものかどうか。もう一つ、「従軍慰安婦は大部分の女たちが高給に釣られて応募した商売人の女」とは何ということだろう。氏の兄上が亡くなられた中国の長沙（湖南省）の生々しい戦闘の跡を見て、私は衡陽作戦に向かったのだが、この地での慰安婦はほとんど朝鮮人（当時）であった。強烈な消毒薬のにおいに圧倒されて、30歳の老兵にはとても欲望など起こりようがなかった。高給に釣られて応募した慰安婦もあったと聞いたが、私にはとてもそんなことは信じられなかった。
証言者	野村新
証言者属性	日本軍兵士
部隊名
資料タイトル	女たちの太平洋戦争2　日本軍を見た内外の瞳
著者、公文書発信者など	朝日新聞社
公文書宛先
発行日	1997.9.1
発行所	朝日新聞社
ページ	73-74
出典備考	朝日文庫版／野村新「「金めあて」慰安婦－私には信じられぬ」
備考	テキサス大学図書館公開の中国地図・長沙（シリーズＬ500、1954～）に「長沙」がある。岳陽の南、地図の「9-2」にある。現在の地図で同所は「長沙市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・長沙は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh49-16.jpg