出典種別 | 兵士の回想録等 |
---|---|
現在の地域情報 | 江西省 九江市 湖口県 沈村 |
資料にある地域情報 | 沈村 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 沈村での生活が始まったと思うが時期も前後の関係も覚えていない。始めて週番勤務についたが中隊兵舎の記憶もない。将校宿舎で寝起していたものか、勤務の思出もない。沈村での生活が少かったのか中村中尉、町田少尉の奥野隊長の奥さんの写真(美人だった)を前にした写真が残っている。申し送りの巡察の経路に慰安所があった。ある時姑娘が皆泣いている。「如何したのか」と尋ねると「シーサンが帰る」と云う。帰還兵があった時だろう。戦争に家を焼かれ、或は親兄妹を失い、生活の為そんな境遇に入りながら、かりそめの数多くの敵国人に身をまかせ、その別離を悲しむその心情が理解出来なかった。この時分の事か何処かの部隊の慰安所が遊撃隊に襲撃され、兵隊は女に隠されて助かったが、女は裸足、裸でら致されたと云う。 |
証言者 | 山下辰雄 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 揚子江岸警備 歩兵第百九連隊 |
著者、公文書発信者など | 山下辰雄 著編 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1991.9 |
発行所 | 私家版(京都市右京区) |
ページ | 394 |
出典備考 | |
備考 |
現在の地図に揚子江の南岸に「沈村」がある。テキサス大学図書館公開の中国地図・九江(シリーズL500、1954~)の湖口北東に「長里湾」がある。黄芽潭(湖名不記載)の東である。この付近に沈村はあると思われるが、見えず。地図の上端中央「4-9」付近である。現在の地図に「沈村」はある。「九江市湖口県沈村」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・九江は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nh50-10.jpg |