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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報広西チワン族自治区 南寧市
資料にある地域情報南寧
慰安所があった時期1940年
記載内容南寧ー欽県公路に合流する獅子口に着いた。・・・私たちは南寧から来た車を加えて3台で、欽県へ向い、その日の午後には欽県の乗船場推車嶺に着いた。兵站宿舎は南寧からの引揚げ者で超満員で、みな広東からの船を待っていた。私たちは草原にカヤを吊って夜を明かした。夜中に強い風が吹いてカヤを吊っていた柱が吹き倒された。2日後、船が来た。私たちはそれに乗った。貨物船は南寧を引きあげてきた慰安所の女たちで超満員だった。みな広東生まれの女たちだった。18歳から22,3歳くらいまでの若い女たちで、廃墟の街に、こんなにもたくさんの娘が連れて来られていたのかといまさらのように驚かされた。兵隊を相手に、ドン底の生活を強いられていた彼女たちも故郷へ帰れるよろこびで、嬉しいのか、いずれも明るい表情ではしゃいでいた。
証言者小俣行男
証言者属性従軍記者
部隊名
資料タイトル戦場と記者
著者、公文書発信者など小俣行男
公文書宛先
発行日1967.3.30
発行所冬樹社
ページ222
出典備考
備考 テキサス大学図書館公開の中国地図・NAN-NING(シリーズL500、1954~)に「南寧」がある。地図の左上「2-2」にある。現在の地図で同所は「広西チワン族自治区南寧市」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・NAN-NINGは次を参照のこと。
http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-nf49-5.jpg
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