出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | 海南省 陵水黎族自治県 陵城鎮 |
資料にある地域情報 | 陵水市 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 基地では、態勢も整った5月頃からだったろうか、陵水市への外出が出来ることになった。新村での外出員整列は、午後の1300に号令がかかる。号令が掛かると、その日の外出の番に当たっている下士官兵が部隊広場にいそいそと整列する。先任下士官が点呼をとり、「掛かれ」の号令で部隊の桟橋から三板(竹竿など一本の棹で操る小船)に乗って対岸の隊門広場に向かうわけだが、必ず点呼をとられるのが「鉄兜」持ったかどうかである。その経験のない若い搭乗員ははじめ何のことか判らなかったが要するに「衛生サック」を持ったかどうかであった。基地の隊門から、軍用トラックの荷台に40人の外出員を乗せて、デコボコ道を陵水まで約1時間突っ走り、陵水で凡そ2~3時間だったろうか外出を楽しむことが出来た。 |
証言者 | 関口俊輔 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 第32震洋特別隊 |
資料タイトル | 生きて故郷の土を踏む |
著者、公文書発信者など | 関口俊輔 |
公文書宛先 | |
発行日 | 2006.10.30 |
発行所 | 私家版(群馬県前橋市) |
ページ | 50-51 |
出典備考 | 注:証言から、新村の駐屯地から小船で向かい側に渡り、そこに隊門があり、そこからトラックで1時間のところに陵水があることがわかる。この位置関係にある新村と陵水は『精密世界地図帖(アジア要部編)』の海南島の地図にある「陵水」と「新村」であろう。新村は陵水の南方の海岸沿いにある。現在の地図で、陵水黎族自治県の中心部と新村との距離は約10キロほどである。駐屯地は新村であるが、慰安所があったのは陵水である。陵水の中心は「陵城鎮」と思われる。 |
備考 |
テキサス大学図書館公開の中国地図・萬寧(シリーズL500、1954~)の藤橋の北東に「陵水」がある。地図の左側「cl9-4」にある。陵城は見えず。現在の地図で同所は「陵水黎族自治県陵城鎮」である。テキサス大学図書館公開の中国地図・萬寧は次を参照のこと。 http://legacy.lib.utexas.edu/maps/ams/china/txu-oclc-10552568-ne49-6.jpg |