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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報雲南省 德宏傣族景颇族自治州 芒市 芒市鎮
資料にある地域情報芒市
慰安所があった時期
記載内容命令に要旨は「有力なる敵が昨15日平戞付近を発し、中寨北方より芒市に向い前進中なること略々確実である。松井部隊は速かに芒市に帰還せよ」とのことである。・・・夕刻から雨は増々激しくなり風さえ加わり、寒気は一入甚しく殊に峠付近はジッとしてまって居れない位であった。・・・患者の処置にも人方ならず苦労した。こんな所であるため駄馬に乗せることも出来ず、担架は到底担いで下れない。歩行患者は皆歩かせ歩けない患者のみかゝえる様にしてこの坂を下った。又慰安婦10余名は気の毒であった、雨に濡れ風にふるえながらはだしで歩いて居るものもあり、駄馬に乗せられて居るものもあるが、兵は自己の天幕を貸したり手を曳いてやったり、駄馬に乗せ落ちない様に支えながら馭して行くものもある、この婦人は半島人及台湾人であったが、我々日本人は斯る困難な時でも、肉身も及ばぬ様にいたわって連れて帰った。
証言者松井秀治
証言者属性日本軍兵士
部隊名
資料タイトルビルマ従軍 波乱回顧
著者、公文書発信者など松井秀治
公文書宛先
発行日1957.10.25
発行所興竜会本部
ページ329
出典備考注:「付図第2 拉孟南方付近各大隊行動要図」に芒市の位置が記されている。滇緬公路(中国とビルマ間の道路)の龍陵の南西にある。現在の地図の德宏傣族景颇族自治州の中心部の「芒市鎮」である。
備考 「付図第2 拉孟南方付近各大隊行動要図」あり。
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