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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報雲南省 德宏傣族景颇族自治州 芒市 芒市鎮
資料にある地域情報芒市
慰安所があった時期1944年
記載内容今の若い人、特に女性には想像もつかない驚天動地の事であろうが、日本軍の最前線には常に若い女性の集団がいた。・・・芒市でも又、不幸にして彼女達を戦火に巻き込んでしまった。芒市の慰安所は司令部のお膝元であるから、副官部の親爺さんの仕事の内になっていた。師団司令部の功績室には、親父の杉野中尉、安永曹長、軍属の横大路氏と私の4人がいて仕事は勿論功績であるが、戦死者、遺骨関係それに慰安所の事も加わって目の廻るような忙しさであった。・・・慰安所のマスターもいろいろな問題を持って杉野中尉を尋ねて来る。明日をも知れぬ男の為、子供を産むと言って頑張る女の処置には、手を焼いていたようである。マスターは小柄な優男で、軍刀を吊った格好を一度見たが、歩くと軍刀が足に絡まって歩けないので、私達が大笑いしたことがある。女の事や仕事の差配は気丈なおかみさんが殆どしていた。それと年長の敏江姐さんである。何故か、筑豊の人が多かったが、敏江姐さんは偶然にも私と同じ町の炭鉱出身であった。
証言者大黒巍
証言者属性日本軍兵士
部隊名
資料タイトルわが青春は大陸の果てに 満州・広東そしてビルマ・雲南へ
著者、公文書発信者など大黒巍
公文書宛先
発行日1988.4
発行所私家版(福岡県山田市)
ページ121-123
出典備考
備考
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