証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報東ジャワ州 マラン
資料にある地域情報マラン
慰安所があった時期未記載
記載内容ある日曜日、健吉は同年兵の音田上等兵に案内されて、初めてマランの街へ外出した。・・・「班長、慰安所に行きましょう」健吉も心が動いた。それに日中は暑いので午後になると、住民は皆、家の戸を閉めてマンデイ(水浴)を行い午睡をする習慣なので、街は死んだように静寂になる。だから兵隊は午後になると慰安所に潜り込む。慰安所とは軍が許可した公娼である。女達はほとんど現地人である。音田は馴染みの女がいるらしく、健吉を、とある部屋の前まで案内すると、ニヤニヤしながらどこかへ消えて行った。・・・
「そうだ班長、まだ少し帰営には時間が早いから、もう1軒の慰安所に寄ってみましょう」とさらに誘ってくる。なんでも通信隊とかが管理していて、健吉達の帰り道から近い所らしい。そこにはメナドの女がいるという。健吉は先ほど食堂で見たような、メナドの女なら俺は夢中で抱くかも知れないと思った。2軒目の慰安所も洋館で、石段を二つ三つ上って、石柱のあるい玄関を入ると、両側に大きなソファが置いてある。
証言者小瀧實
証言者属性日本軍兵士
部隊名第7飛行中隊
資料タイトル火炎木
著者、公文書発信者など小瀧實
公文書宛先
発行日2002.7.15
発行所文芸社
ページ44-49
出典備考
備考 スラバヤの南方にマランMalangがある。
テキストのコピーはできません。