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資料の詳細

出典種別 被害証言
現在の地域情報南スラウェシ州 マカッサル
資料にある地域情報マカッサル
慰安所があった時期1942年
記載内容朝鮮から帰って、しらばくまた横浜にゴロついていた。ところがある旅館の番頭が、軍の許可をとったので、妓を24人だか25人だか連れてセレベスのマカッサルに行くっていう。・・・セレベスに行ったのは、昭和17年の暑いときだった。太平洋の海の上でドンパチ、戦争の真最中のときだよね。・・・ここもやっぱりパンパン屋ですよ。杉野屋という娼館だった。とにかくおお戦争だから、兵隊用の慰安婦だわね。妓が三つに分かれて一組は一般用、一組は軍属用、そして、もう一組は将校用だった。あたしは当時、39歳、娼売するつもりじゃなくて、仲居のつもりで行ったんだけど、あたしより年とった人がパンパンになっていて、軍の命令じゃしょうがないでしょ。かわいそうだからって、楼主さんが一般人用の方へまわしてくれたんですよ。そうすりゃ、お客をとろうがとるまいが、妓の勝手だからね。・・・内地から送られてきたタカは、第二次特要員であった。
証言者高梨タカ
証言者属性日本人被害者
部隊名
資料タイトル日の丸を腰に巻いて 鉄火娼婦・高梨タカ一代記
著者、公文書発信者など玉井紀子
公文書宛先
発行日1984.5.31
発行所現代史出版会
ページ105-110、112
出典備考著者はタカが第二次特要員であったという。特要員の通牒が戦後、重村實によって公表されたが、原本ではイニシャルではなかったと思うのだが、重村は隊の名称をイニシャルとした。「この公文中に記された隊名及び人名は筆者の意図により、敢えて簡略した」と書いている。例えばマカッサルについてはa-3645にあるとおり、「S隊(横浜)25」となっている。本資料のタカの証言から、これは杉野屋の慰安婦隊のことであった。
備考 マカッサルは南スラウェシ州南部の海岸沿いにある。
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