出典種別 | 公文書・軍関係資料等 |
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現在の地域情報 | バリ州 |
資料にある地域情報 | バリ島 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 四、事件の真相 私は、終戦前から、この事件あるを予期したので、終戦直後の3ヶ月位、気懸りになった事件の揉み消し策に全力をつくした。・・・ 私の一番恐れていた事件は、慰安所事件であった。これは慰安婦の中には、スラバヤから蘭軍下士官の妻君5人の外、現地人70人位をバリ島に連れて来た件である。下士官の妻君5人は、終戦後直ちに送り返したが、スラバヤ着と同時に現住民に殺されたとのことであった。この外にも、戦中の前後約4ヶ年間に2百人位の婦女を慰安婦として奥山部隊の命により、バリ島に連れ込んだ。私は終戦後、軍需部、施設部に強硬談判して、約70万円を本件の工作費として貰い受け各村長を介して住民の懐柔工作に使った。これが完全に効を奏したと見え、一番心配した慰安所の件は1件も訴え出なかった。 |
証言者 | 元被告A |
証言者属性 | 特別警察隊長海軍兵曹長 |
部隊名 | バリ島海軍第三警備隊 |
資料タイトル | 蘭・バタビヤ法廷事件番号第二五号事件 三警事件資料(『大阪、神戸地方出張調査報告書No.四七』所収) |
著者、公文書発信者など | 法務省 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1962.8.8 |
発行所 | |
ページ | |
出典備考 | 林博史「【資料紹介】「慰安婦」など性的強制事件と軍による隠蔽工作」、日本の戦争責任資料センター『季刊 戦争責任研究 第82号』2014年夏季号より、23p/wam公文書サイト:J_J_012 |
備考 | バリ島はジャワ島の東にある島である。行政区画上、バリ島とその東のペニダ島がバリ州に含まれる。 |