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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報東ヌサ・トゥンガラ州 クパン県 タロス
資料にある地域情報タロス
慰安所があった時期1943年7月
記載内容7月13日(火)晴。スラバヤーデンパッサル(バリ島)ーワインガップ(スンバ島)ークーパン(チモール島)。
・・・司令の区処で45日クーパンの陸警本部へ泊めて貰うことになり、電話ですぐ準備を命じられる。ここには(タロスという)泊るところもないよし。司令、椰子林の中の慰安所へ案内してくれる。ニッパハウスに花の家、月の家、松の家など名がついている。・・・
7月27日(火)晴。クーパン
・・・夕食后、山口中尉、酒を持ってタロスに遊びに行くという。誘われておれも行くことにする。・・・7時、タロス着、月の家、花の家の半島のニッパハウスを見る。面白くもなし。松の家の台湾軍のほうへ行く。・・・
8月3日(火)晴。クーパンータロス
・・・8時30分タロス着、司令に挨拶。・・・食后医務隊の前の村上通訳のニッパハウスへ遊びに行き米酒を飲みながら出鱈目に喋言る。ネシアのバーを見に行く、暗く穢し。灯影に獣の如くうずくまりいる。そこを出て運輸隊の慰安所。道から右へ入り段々高く上って行く。どんづまりに円阪のようなものあり5人ばかり掛けている。
証言者久生十蘭
証言者属性
部隊名海軍報道員
資料タイトル久生十蘭「従軍日記」
著者、公文書発信者など久生十蘭
公文書宛先
発行日2007.10.4
発行所講談社
ページ212, 264, 277
出典備考注:215pに十蘭が手書きしたクーパン附近の地図が掲載されている。クーパンの東直ぐのところにタロスがある。十蘭の記述から、月の家、花の家が朝鮮人の慰安所で、松の家が台湾人の慰安所のようだ。運輸隊の慰安所は不明。a-3731で述べたように、6月の空爆でクーパンの慰安所「松の家」などが破壊された。その後、被害を受けた施設は分散移動し、松の家はタロスに新設された。月の家や花の家も同様かは不明。
備考 25万分1図チモール島の地図にTeroesがある。クーパンの東方で、本資料の十蘭の手書き地図(215p)のタロスの位置である。現在の地図にはタロスTarusとあり、クーパンの一部である。
旧地図は次を参照のこと。
http://chiri.es.tohoku.ac.jp/~gaihozu/viewer/index.php?ghzno=TH008980
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