出典種別 | 目撃証言 |
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現在の地域情報 | 地名特定不可能 |
資料にある地域情報 | ヴァルテリュス収容所 |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 事件があったのは、アニーさんたちがヴァルテリュス収容所に収容されてからまもなくのことだった。占領地の警備隊は、戦闘後の治安のための警備が主で、比較的暇なので酒を飲んでは女を求めた。日本軍兵士による強姦事件が後を絶たず、いずれは婦女子収容所がねらわれるのではないかと、代表者たちが警戒していた矢先の事件だった。・・・ ある夜、酔っ払った将校が数人侵入してきた。その日に限ってヤマダ所長は、メナドの男子収容所に行って留守だった。「女が必要だ。今すぐ連れてこい!」彼らの侵入を知って駆けつけてきたインドネシア人兵補に詰め寄った。日本軍の将校から命令されると、彼らはそれに従うしかないのだ。・・・その時だった。若いシスターのパウラさんが部屋から出て、将校たちの前に立ちはだかった。・・・シスターたちが事前に話し合ったのかどうか、それはアニーさんには分からないというが、彼女たちは丸坊主の頭の上に被っているオシメの布を取ったという。シスターの異様な姿を見た将校たちは、婦人たちを襲うのを止めた。 |
証言者 | アニーさん |
証言者属性 | |
部隊名 | |
資料タイトル | インドネシアの記憶-オランダ人強制収容所- |
著者、公文書発信者など | 林えいだい |
公文書宛先 | |
発行日 | 2000.4.28 |
発行所 | 燦葉出版社 |
ページ | 68-70, 106-107 |
出典備考 | |
備考 |
※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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