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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報ラカイン州 シットウェ県 パウットー郡区
資料にある地域情報中ボロンガ島タロー部落
慰安所があった時期1943年
記載内容孤島の守備は、敵の上陸攻撃を受けた場合は殆んど後の補給が出来ないので、弾薬は師団兵器勤務隊より一門150発を受領し、8月10日夜、小発1、大発1に分乗してアキャブを出発、ボロンガ島に向かった。・・・中隊主力が上陸した中ボロンガ島は、南北15粁、東西約5粁の瀬戸内海に浮かぶ様な小島であって極めて小さな細長い島で、山が多くて平地は少なく、住民はベンガル人が主として漁業を営み、ビルマ人が農耕をやって平和に暮らしていたが、やはり、シンタマ部落のベンガル人とタロー部落のビルマ人の間には、時々人種的なトラブルが起きているようであった。・・・中隊は、上陸後シンタマの東北500メートル、タロー部落(ビルマ人)の南側に先ず宿舎を建て始めた。・・・
9月末になって陣地の構築も略完成した頃、噂の朝鮮人11名で編成した慰安部隊が配属されて来る事になった。早速使役兵を出してタロー部落の東端に慰安所を建築して待っていた。間もなく懐かしい日本の着物を着た慰安婦がやって来た。ボロンガ島は俄かになまめかしい脂粉の香りが漂い始め、夜間になると賑やかな歌声が宿営地迄流れて来るようになって、兵の生活も明るさが倍加してきた。
証言者河村勇
証言者属性日本軍兵士
部隊名山砲兵第8中隊
資料タイトルパゴダに捧ぐ ビルマの夕映え(続)
著者、公文書発信者など香川県ビルマ会
公文書宛先
発行日1977.10.15
発行所香川県ビルマ会
ページ113-114、117
出典備考河村勇「山砲兵第8中隊ビルマ戦記(2)」
備考 p110の地図に、西、中、東ボロンガ島の記載がある。本資料の証言から慰安所は中ボロンガ島のタロー部落にあった。
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