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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報マンダレー管区 マンダレー県 マンダレー郡区
資料にある地域情報マンダレー
慰安所があった時期
記載内容ここはマンダレー、ラングーンについで寺格の高い寺で、高僧がいるのだそうだが、七堂伽藍らしいものもなかった。われわれの常識とはだいぶ違うらしい。夕食時、花岡士官がニヤニヤしながら話し出した。パンチがパンチが。何のことかと思ったら、ピーを買いに行き、部屋に入ると、「アタシのパンチがない!」。よく聞いてみると、「今日、兵長さんが来て、帰ったあとで見ると、パンツがなくなっているので、取り返してくれ」ということだった。・・・彼女は「パンツを返してくれたら百円あげる」といった。当時ピーさんの稼ぎは、30円だったのである。ビルマでは日常物資が不足し、いくら金を積んでも、新しいパンツは手に入らなかったのだ。おかしいやら気の毒やら、それにしても、広東人慰安婦のパンツを持ち逃げしたデバ亀兵長さんには呆れてものがいえない。・・・
壮行会が日本ピーの所で行われた。隊長は例のごとく六校時代に覚えた溌剌として踊りや歌をみせたが、急用のため間もなく退出した。広沢士官がひとり元気を出して騒ぐ。・・・
証言者三島四郎
証言者属性日本軍兵士
部隊名第49師団第四野戦病院
資料タイトルビルマ軍医戦記-地獄の戦場 狼兵団の闘い
著者、公文書発信者など三島四郎
公文書宛先
発行日2005.4.11
発行所光人社
ページ178-179
出典備考本資料は光人社NF文庫版。単行本は1998.7『ビルマ戦線ピカピカ軍医メモ』元就出版刊。
備考 ビルマの中央付近、イラワジ河の東岸沿いにマンダレーMandalayがある。
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